呉のお葬式について

お葬式の風習しきたりなど

呉市近郊におけるお葬式の特徴

呉市近郊エリアのお葬式の順は、お通夜の翌日にお葬式・告別式、ご出棺、火葬が一般的な流れです。

一般参列者は焼香をし、お通夜が終わると、ご遺族に挨拶をし、「通夜菓子」として300~500円程度のお菓子や缶ビール・ジュースを頂いて帰ります。通夜振る舞いの席には、親族のみでおこなうことがほとんどです。また、お葬式・告別式が終わり故人が荼毘にふされ火葬を待つ間に、親族が食事をおこなうことが多いようです。一般会葬者が火葬場まで来られた際には、御礼として仕出し弁当を渡すこともあります。以前は、お葬式後のお斎(おとき・墓参後、僧侶や会葬者に食事をふるまうこと)などをおこなう地域もありましたが、最近ではあまりおこなわないようです。

もともとこの地方では「安芸門徒」と言われる浄土真宗の熱心な門徒が多く、呉市・江田島市・東広島市で140家寺もの浄土真宗の寺院があります。このような地域では、お葬式や法事で焼香を行う際、年配の方などが100円ほどの小銭を出します。これは「焼香銭」や「御香銭」と言われ、香典とは別のものです。また昔は友引や酉(とり)の日はお葬式をおこなわないものと避けられていましたが、現在ではそうした風習はみられなくなってきました。気になるご遺族の方がいらっしゃる場合には「友引人形」を棺に納めることもあります。そのため、呉市近郊にある火葬場は友引の日も通常営業しています。

呉市近郊の風習・しきたり

イメージ

清め塩

全国的にお葬式の際は参列者に清め塩が渡され、それを家の玄関でかけて清める風習があります。ですが、呉市近郊エリアのお葬式では、浄土真宗の多い地域ということもあり、清め塩は使用しません。仏教では死を穢れと扱わないため、お葬式の穢れを祓う清め塩は必要ないとしているためです。この地域では浄土真宗の教えや関わりを大切にする気持ちが強かったことや、故人に対して穢れる行為が失礼にあたるとのことから、行わなくなりました。

イメージ

香典

呉市近郊エリアでは帳場(受付)で香典の中身をその場で確認いたします。県外や市外から参列に来られた方は「なんと失礼な!」と思うかもしれませんが、これは風習としてあたり前な光景です。また島しょ部などの漁師町などでは、のし袋に入れずお財布から現金を取り出し、帳場へ香典を渡すこともあります。このような地域では、お通夜・お葬式をおこなう式場と、近くの集会所など2ヶ所に帳場(受付)を設けることがあります。これはご年配の方や仕事などでどうしてもお葬式に会葬できない方のために以前から行なわれているようで、地域の関わりが強く感じられる風習と言えるでしょう。

イメージ

位牌

基本呉市近郊エリアの浄土真宗では、白木位牌を用いることはありません。浄土真宗では戒名ではなく「法名」と言い、お葬式の際にお寺様が半紙に書いたものをご遺族へお渡しいたします。それを元に、ご自宅の仏壇にある過去帳に記載し、法事の際などはそちらを開いて用います。
その他の宗教(真言宗・浄土宗・日蓮宗・曹洞宗・臨済宗など)では故人の戒名が書かれた白木の位牌(仮位牌)を用います。宗教にもよりますが、白い紙や布で作った覆いをかぶせ、満中陰(四十九日)まで七日ごとに、かぶせた布を少しずつ上げていくといった、風習もあるようです。白木位牌(仮位牌)は満中陰(四十九日)を基準に、本位牌(塗位牌・黒位牌)へ切り替えます。役目が終わった白木位牌は、お寺様へお焚き上げをお願いし、供養して頂くことが多いようです。

イメージ

盆灯篭(ぼんとうろう・ぼんどうろう)

盆灯篭は、安芸地方(呉市近郊エリア)に特徴的な風習で、香川県中西部でも行われるようです。お盆の時期にお墓へ供える燈籠型の飾りとして、一般的には卒塔婆に相当するもので、盆の時期に墓参りを行う者がその墓の周囲に立てます。(初盆・新盆は白地の盆灯篭で、通常は彩鮮やかなものになります)親族がそれぞれ持ち寄るため、1基のお墓の周囲に何本も立てられることも多く、燈籠の1面に「上 ○○」寄進者の名を記すこともあります。以前は盆の時期が過ぎると墓苑や霊園の管理者が撤去・廃棄をおこなっていましたが、近年では処分費などのこともあり、盆灯篭をお供えしてはいけないところも増えてきているようなので、あらかじめ墓苑や霊園へ確認するほうがいいでしょう。

お役立ちツール

費用を計算する
お支払いについて
呉のお葬式について
呉市近郊エリアの寺院
お葬式後のお手続き
お葬式後のご法要
よくあるご質問

ページの先頭へ